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  • 執筆者の写真Yuko Yamazumi

【デーツ雑記】砂漠の民とデーツ(ナツメヤシ)の関係

更新日:2020年7月20日


デーツ(ナツメヤシ)はサウジアラビアの主要特産品の一つです(FAO2012より世界第3位)。果実は豊富な栄養素に富むこと、長期保存が可能であることから、古来より砂漠の民ベドウィンが食事や栄養補給のためにラクダの乳と共に珍重してきました。 また、その樹は厳しい暑さや砂嵐の影響を和らげるとされ、風通しの良いナツメヤシの枝を屋根に利用していたようです。

今でも、人間の食用に適さないデーツ(ナツメヤシ)の実を家畜のえさにしたり、元気がない時にはデーツ(ナツメヤシ)を入れた水を家畜に飲ませたりと、余すことなく利用されています。


サウジアラビアの国章(写真参照)にもデーツ(ナツメヤシ)の樹が描かれています。交差した2本の剣は、力と忍耐を表し、その上に描かれているナツメヤシの樹は生命力・生長・繁栄を象徴しています。

このように、デーツ(ナツメヤシ)はサウジアラビアの人々の生活に根差していると言えます。

サウジアラビアには、約2100万本、約400種類に及ぶデーツ(ナツメヤシ)があると言われています(サウジアラビア農産省)。

年に一度収穫される果実は、その熟度に応じて呼び方が変わり、17にも達すると言います。例えば緑色のものはキムリ(kimri、未熟な)、赤みを帯びた黄色のものはハラール(khalāl、カリカリした)、熟したものはルターブ(rutāb、成熟してやわらかい)、完熟したものはタムル(tamr、天日で乾燥した)などと呼ばれます。


JUSURで販売しているデーツ(ナツメヤシ)は、完熟したデーツ(ナツメヤシ)を干したもので、タムルに当たります。

ナツメヤシの樹が描かれているサウジアラビアの国章

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